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セールスフォース(Salesforce)のライセンスとは?ライセンスを理解しよう
セールスフォース(Salesforce)のライセンスにはさまざまなタイプがあり、それぞれ異なる機能と価格が設定されています。主要なライセンスには、次のようなものがあります。
エンタープライズエディション(Enterprise Edition)
セールス、マーケティング、カスタマーサービスなど、広範な機能をカバーしています。大規模な企業や複雑なビジネスプロセスを持つ組織に適しています。
プロフェッショナルエディション(Professional Edition)
小規模なビジネスや中規模の組織向けの基本的なCRM機能が含まれています。セールス、マーケティング、カスタマーサービスなどの基本的な機能を利用することができます。
ライトニングエディション(Lightning Edition)
小規模なビジネス向けのシンプルなCRM機能を提供します。主にセールスプロセスの管理やカスタマーコミュニケーションのトラッキングに焦点を当てています。
アンリミテッドエディション(Unlimited Edition)
セールスフォースの最上位のライセンスであり、すべての機能と無制限のカスタマイズオプションを提供します。大規模な企業や高度なカスタマイズを必要とする組織に適しています。
これらのライセンスには機能を利用できるユーザー数の制限や制約、カスタマイズオプションの有無などの違いがあります。また、それぞれのライセンスに追加のアドオンや拡張機能を購入することも可能です。セールスフォースのライセンス価格は一般的にサブスクリプションベースで提供されていて、月額または年額の料金体系が適用されます。具体的な価格や詳細な機能については、セールスフォースの公式ウェブサイトや営業担当者との連絡を通じて確認することがおすすめです。
セールスフォース(Salesforce)の各プロダクトの特徴とは
セールスフォースは複数のプロダクトを提供しており、それぞれ異なる機能と特徴を持っています。ここでは、主要なプロダクトとその特徴をご紹介します。
Sales Cloud
Sales Cloudは営業活動や顧客管理に特化したプロダクトです。主な特徴は次のとおりです。
- 顧客データの一元管理
顧客情報や取引履歴、見積もりなどの情報を一元的に管理できます。
- 予測分析とレポート
営業の成果や予測を分析し、見込み顧客の特定や売上の予測を行うことができます。
- ワークフローと自動化
営業プロセスやタスクの自動割り当て、リマインダーの設定などが可能です。
- モバイルアプリ
スマートフォンやタブレットから営業活動にアクセスし、顧客情報の確認やタスクの管理ができます。
Service Cloud
Service Cloudは顧客サポートやヘルプデスクのためのプロダクトです。主な特徴は次のとおりです。
- 顧客サービスの一元管理
顧客からの問い合わせやチケット、サービス履歴などを一元的に管理できます。
- オムニチャネルサポート
電話、メール、ソーシャルメディアなどのさまざまなチャネルを統合し、顧客の問い合わせに迅速かつ一貫した対応が可能です。
- ケース管理とエスカレーション
ケースの追跡と管理、必要に応じたエスカレーションやルールの設定ができます。
- ナレッジベース
社内向けの顧客対応マニュアルやクレーム処理方法、顧客向けのWebサイトの「よくある質問」やFAQページなどに関するナレッジベースを作成する事ができます。
Marketing Cloud
Marketing Cloudはマーケティング活動や顧客エンゲージメントに特化したプロダクトです。主な特徴は次のとおりです。
- マーケティングオートメーション
キャンペーンの作成、メールの自動配信、顧客セグメンテーションなどを自動化し、プロセスを効率化できます。
- マルチチャネルマーケティング
メールマーケティング、ソーシャルメディア広告、SMSなど、複数のチャネルを活用したマーケティングコミュニケーションが簡単にできます。
- パーソナライゼーション
顧客の嗜好や行動データに基づいてターゲティングすることで、個別メッセージや個別オファーを送信します。
- レポートと分析
マーケティングキャンペーンの成果を追跡することで、効果測定から分析まで一貫して行えます。
Commerce Cloud
Commerce Cloudはオンラインストアや電子商取引に特化したプロダクトです。主な特徴は次のとおりです。
- オムニチャネル販売
ウェブ、モバイル、ソーシャルメディアなど、複数のチャネルを通じて製品やサービスを販売します。
- カートと決済管理
顧客の買い物カートや支払い処理を管理し、円滑な購買体験を提供します。
- 商品カタログ管理
商品情報や在庫状況などを一元的に管理し、正確な情報を顧客に提供します。
- パーソナライゼーションと推奨
顧客の過去の購買履歴や好みに基づいて、パーソナライズされた商品レコメンドが行えます。
各プロダクトは独自の機能を持ち、企業のニーズに合わせたソリューションを提供します。自社の業種や目標に合わせて、適切なプロダクトを選択することが重要です。また、これらのプロダクトは統合されており、必要に応じて組み合わせることでさらなる価値を生み出すことができます。
セールスフォース(Salesforce)のライセンスの選び方とは
ここでは、セールスフォースのライセンスを選ぶ際に考慮すべきポイントを見ていきましょう。
1.機能の必要性
自社の業務ニーズに合わせて必要な機能が含まれているかを確認し、自社の業務プロセスや目標に合致するプロダクトを選ぶと良いでしょう。例えば、営業活動を中心に行いたい場合はSales Cloudが適していますし、マーケティングに重点を置くならばMarketing Cloudが適しています。
2.ユーザー数とアクセス権の管理
セールスフォースのライセンスはユーザーごとに割り当てられるため、企業の規模やチームの大きさに応じて、アクセスが必要なユーザー数や権限を持つユーザー数を把握する事が重要です。
3.インテグレーションの必要性
既存のシステムやツールとの統合が必要な場合、セールスフォースが提供するAPIや統合機能により、アプリケーションやデータベースとのシームレスな連携を行う事ができる場合があります。そのため、事前に統合が可能かどうか確認し、また統合が容易なライセンスを選ぶことが重要です。
4.カスタマイズの可能性
セールスフォースのプラットフォームはカスタマイズ可能ですので、自社の業務プロセスに合わせてカスタマイズできるライセンスを選ぶことが重要です。
5.サポートとトレーニング
セールスフォースはカスタマーサポートとトレーニングリソースを提供していますが、選んだライセンスによって利用できるサポートオプションやトレーニングコースが違います。
自社の事業に合わせてライセンスを選ぼう
自社の事業に合わせて最適なセールスフォースのライセンスを選ぶためには、次のポイントを考慮しましょう。
1.業種や業態
自社の業種や業態によって、必要な機能や特定のプロダクトが異なる場合があります。例えば、B2B企業の場合は営業活動や取引管理に重点を置くため、Sales Cloudが適していることが多いです。一方、B2C企業の場合はマーケティングや顧客サポートが重要なため、Marketing CloudやService Cloudを選ぶことが適切でしょう。自社の業種や業態に応じて、どのプロダクトが最適かを検討しましょう。
2.目標と戦略
自社のビジネス目標や戦略に基づいて、セールスフォースのライセンスを選ぶことも重要です。例えば、新規顧客獲得に重点を置く場合は、マーケティング機能に特化したライセンスを選ぶことが有益です。また、既存顧客の維持やサービス向上に注力する場合は、カスタマーサポート機能に特化したライセンスを選ぶことが適切でしょう。自社の目標や戦略に応じて、セールスフォースの機能を活用できるライセンスを選びましょう。
3.成長計画
自社の成長計画や将来の拡大予定も考慮に入れてライセンスを選びましょう。セールスフォースのライセンスはスケーラブルなプラットフォームであり、成長に応じて機能やユーザー数を追加できます。将来的な拡大を見越して、必要な機能やユーザー数をカバーするライセンスを選択し、柔軟な拡張性を確保しましょう。
4.予算とコスト効果
ライセンスの選択には予算制約も考慮する必要があります。セールスフォースのライセンスには価格差がありますので、自社の予算に合わせて適切なライセンスを選びましょう。ただし、単純に価格だけで判断するのではなく、ライセンスの提供する機能やビジネスへの効果を考慮し、コスト効果を判断することが重要です。コスト効果の高いライセンスを選ぶことで、最大の価値を得ることができます。
5.導入と運用の容易さ
ライセンスを選ぶ際には、導入と運用の容易さも考慮しましょう。セールスフォースの導入には一定の設定やカスタマイズが必要ですが、初心者向けのライセンスやサポート体制が整っているライセンスを選ぶことで、スムーズな導入と運用が可能になります。また、セールスフォースのパートナーやコミュニティのサポートも利用することで、導入と運用のサポートを受けることができます。
6.データセキュリティとコンプライアンス
データセキュリティとコンプライアンスは重要な要素です。自社の業界や地域の規制要件に合致し、データの保護とプライバシーに関する法的な要件を満たすライセンスを選ぶことが重要です。セールスフォースはデータセキュリティに対する高い基準を持っていますが、自社の要件と整合性があるか確認しましょう。
ライセンスを選ぶ際には、業種や業態、目標と戦略、成長計画、予算とコスト効果、導入と運用の容易さ、データセキュリティとコンプライアンスなどの要素を総合的に考慮しましょう。自社の事業に最適なセールスフォースのライセンスを選ぶことで、効率的な業務遂行や顧客満足度の向上を実現できます。
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