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ビジネスシーンでセールスフォースが選ばれる理由とは
クラウドタイプであること
セールスフォースの製品は基本的に、クラウドタイプです。インターネットを介して、離れたところにあるサーバーのシステムを利用する形となります。ビジネスで活用するシステムの中には、サーバーを設置しなければならないオンプレミス型も数多くあります。オンプレミス型は、サーバーの購入費用やサーバー設置工事費用などで、初期費用がかかりやすいです。それに対してクラウドタイプのセールスフォースは、安定したインターネット接続ができる環境があれば、簡単に利用を始めることが可能です。その、コストを始めとした、導入のためのハードルの低さが、セールスフォースが選ばれる理由のひとつです。
また、クラウドタイプのセールスフォース製品は、月額あるいは年額料金を支払い続ける限り、自動でアップデートされます。内容が新しくなったタイミングに合わせて、大規模なメンテナンスを行う必要がありません。もちろん、メンテナンスにかかる費用を追加で支払う必要もないです。そのような、運用の負担の少なさに魅力を感じて、セールスフォース製品を選ぶ企業も少なくありません。
セールスフォースとは?に関する記事はこちら
製品やエディションの豊富さが魅力
セールスフォース製品は、バリエーションが非常に豊富です。そして、ひとつの製品内で、複数のエディションが設けられていることも珍しくありません。そのため、使用目的に最適な製品やエディションが見つかる可能性が高いです。そうして、必要ない機能をなるべく省き、必要最低限のコストで運用できるという理由で、セールスフォースが選ばれることもあります。また、セールスフォース製品は、必要に応じてライセンスを追加することが可能です。よって、ライセンス数が少なく済み、コストが嵩みにくいという理由で、比較的小規模な事業を行う企業からも選ばれます。
セキュリティ対策が充実している
セールスフォースは、セキュリティ対策が充実しているということで非常に有名です。高頻度の更新の中には、セキュリティに関するものも含まれていることが多いです。ビジネスシステムでは、重要な情報を取り扱うことも珍しくはありません。そのため、セキュリティ対策が充実していて、情報漏洩のリスクが低いという理由で、セールスフォースが選ばれることもあります。
セールスフォース製品の種類と月額料金を解説
セールスフォース製品には数多くの種類があり、マーケティングに関するものは、セールスクラウド(Sales Cloud)、サービスクラウド(Service Cloud)、マーケティングクラウド(Marketing Cloud)、コマースクラウド(Commerce Cloud)の4つが代表的です。
そして、セールスクラウドとサービスクラウドは、4つのエディションに分かれています。エディションの種類はいずれも同じで、月額料金はすべて税抜きです。小規模のEssentialsの月額料金は3,000円です。幅広い規模に対応できるProfessionalは月額9,000円、カスタマイズが可能で最も利用されているEnterpriseの料金は、月額18,000円となっています。最上位エディションであるUnlimitedは、36,000円の月額料金で利用可能となります。
■セールスクラウド/サービスクラウドの価格(税抜き)の表
Essentials | Professional | Enterprise | Unlimited |
---|---|---|---|
月/¥3,000 | 月/¥9,000 | 月/¥18,000 | 月/¥36,000 |
マーケティングクラウドは、より細かな製品に分かれます。マーケティングや営業などのデータを用いた統合プロファイルを作るData Cloud For Marketingは、年間契約となっていて、料金は税抜きで、年12,960,000円です。マーケティングオートメーションを行うMarketing Cloud Account Engagementは、Growth、Plus、Advanced、Premiumという4つのエディションに分かれています。いずれも年間契約で税抜きの年額はGrowthが150,000円、Plusが300,000円、Advancedが480,000円、Premiumは1,800,000円です。また、コマースクラウドの料金は一律ではなく、要問合わせとなっています。
■Data Cloud For Marketingの価格(税抜き)の表
Data Cloud For Marketing |
---|
年/¥12,960,000 |
■Marketing Cloud Account Engagementの価格(税抜き)の表
Growth | Plus | Advanced | Premium |
---|---|---|---|
年/¥150,000 | 年/¥300,000 | 年/¥480,000 | 年/¥1,800,000 |
セールスフォース製品ごとの機能と特徴
セールスクラウド
セールスクラウドは、セールスフォースを代表するシステムです。顧客や案件など、ビジネスに関する幅広い情報を、一元管理できます。様々な情報が紐付けされた状態で管理されるので、ビジネスで活用しやすくなります。そして、販売担当やマーケティング担当など、企業内で情報を共有することが可能です。そのため、異なる部門の連携も容易となります。また、見込み客の管理も代表的な機能で、新規顧客獲得の可能性を高められます。さらに、AIを活用して、将来的な売上予測もできます。
セールスクラウドにある4つのエディションの内、Essentialsは、見込み客の管理や企業内の連携などが可能です。ただ、個人取引先の管理や、売上予測などはできないようになっています。Professionalであれば、個人取引先管理や一部の売上予測が可能となります。最上位のUnlimitedは、制限がありません。詳細な売上予測や高度なカスタマイズ、営業に関する情報取得など、あらゆることが可能です。Unlimitedよりもひとつ下のEnterpriseも、大抵の機能は使用できますが、Unlimited限定の機能を使用するためには別途料金が必要となります。
サービスクラウド
サービスクラウドは、カスタマーサポートを中心としたシステムです。顧客からの問い合わせに対して、迅速かつ正確な対応ができるサポートを受けられます。適切な顧客対応の内容は、セールスフォースが蓄積しているデータを元にして提案されます。顧客の性質や問い合わせ内容に応じて、提案される内容が異なるため、顧客満足度を高めると共に、トラブルを避けられる可能性が高いです。また、顧客のデータを、一元管理することもできます。
サービスクラウドのEssentialsでは、社内連携ができたり、顧客対応に関する情報の提供を受けられたりします。Professionalになると、電話とコンピュータシステムのCTI統合や、顧客からの注文管理などができるようになります。EnterpriseやUnlimitedになると、高度な顧客管理や、ワークフローの自動化といった機能が追加されます。EnterpriseとUnlimitedの大きな違いには、サポート体制が挙げられます。Unlimitedは、24時間体制のフリーダイヤルサポートや、開発者サポートなどが標準で含まれています。
マーケティングクラウド
マーケティングクラウドは、マーケティング自動化のために使用するシステムです。複数の製品に分かれていて、Data Cloud For Marketingは、顧客1人ごとのデータを、リアルタイムで連携させられます。連携は自動で行われるため、顧客像を明確にする作業が容易となります。また、AIを使用した分析も可能です。
マーケティングクラウドのMarketing Cloud Account Engagementは、マーケティング自動化システムそのものです。BtoBで使用することを想定してあるシステムで、新規顧客になる可能性が高い見込み客をピックアップしてくれます。そして、その顧客の情報を、マーケティング部門から営業部門に、スムーズに受け渡すことが可能です。
Marketing Cloud Account Engagementで用意されている4つのエディションの内、Growthには、見込み客のスコア付けを始めとする、最低限の機能が備わっています。それが、Plusになると、高度なマーケティング分析機能や、広告連携などの機能が追加されます。AdvancedあるいはPremiumのエディションでは、AIを使用した予測が可能となります。また、自動化ルールや、SEOで監視できるキーワードの数などが、エディションによって異なります。
コマースクラウド
コマースクラウドは、ネットショップを始めとする、インターネット上での売買をサポートする、Eコマースプラットフォームです。サイト上で行われた取引情報の管理や、顧客がサイト上で行う検索のサポート、注文履歴を元にした商品の提案などを行なえます。顧客が快適に購入できる環境を作り上げると共に、顧客に応じた情報を提供することで、顧客を逃してしまうリスクを減らせるシステムです。
セールスフォース製品の選び方と選ぶ際のポイントとは
セールスフォースは、製品によって機能が大幅に異なるので、最適な使用目的も製品ごとに違います。そのため、全ての製品の機能をひと通り把握した上で、使用目的に合ったものを選ぶことが大切です。そして、エディションがある製品は基本的に、使用できる機能の数と、料金が比例する形になっています。上位エディションを選ぶと、料金が高くなる分、使える機能が増えます。ただ、全ての機能が、必須というわけではありません。機能が豊富だからという理由で上位エディションを選ぶと、使用しない機能が多く、結果的に宝の持ち腐れになってしまう恐れがあります。そういったことにならないよう、必要最低限の機能を備えたライセンスを選ぶことが大切です。より詳しいセールスフォースライセンス選び方>や選ぶ際のポイントは、リンク先を参考にしてください。
セールスフォースライセンスの選び方に関してはこちら
類似サービスとの比較
セールスフォースと同様に、営業支援ツールとして有名な類似サービスには、PigeonCloudやkintone、Sensesといったものがあります。このうち、月額利用料がもっとも安いのはPigeonCloudとなっており、その金額は1ユーザーあたり800円から1,000円です。kintoneはそれよりも少し高めで1,500円、Sensesについてはさらに高く10,000円となっています。これらに対して、セールスフォースの場合は、プランによって細かく料金体系が異なっているため、一概にどちらがリーズナブルであるかを判断することはできません。例えば、セールスフォースのSalesCloudの場合、Essentialプランであれば1ユーザーあたり月額3,000円、Professionalプランであれば月額9,000円で利用することができるので、この点だけを見れば、Sensesよりも安価であると言えるでしょう。一方、最も利用されているEnterpriseプランの場合は月額18,000円ですので、このプランやそれよりもさらに上位にあたる月額36,000円のUnlimitedプランを利用している方にとっては、セールスフォースが一番高いと感じられるかもしれません。
このように、セールスフォースと類似サービスの価格を単純に比較することは容易ではありません。それぞれのサービスによって提供される機能やサポート内容も異なってくるため、どのサービスを導入するかを検討する際には、単に価格だけを比較するのではなく、自社の目的やニーズに合った機能を有するものを選ぶようにすることが重要です。例えば、高度なデータ分析を行いたいという場合には、多少高くても最先端のAI機能が搭載されているセールスフォースを選択するのがおすすめです。
効率的なビジネスを考えるのであればセールスフォースの導入を検討した方が良い
セールスフォース製品の中には、ビジネスの効率化を図れるものが数多くあります。そして、いずれもクラウドによって、新しいビジネス環境に対応できるようになっています。AIを使用した高度な分析や、自動化による負担の軽減などで、スムーズかつ無駄のないビジネスを実現できる可能性が高いです。また、企業内で、連携を取れる機能が備わっている製品も数多くあります。したがって、部門同士で連携が取れていない、マーケティングの効率が悪いと感じているのであれば、セールスフォース製品の導入を検討してみると良いです。
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